パソコンは、内部の部品それぞれが重要な役割をはたし、いずれかに異常がでるだけでトラブルを引き起こすおそれがあります。なかでもハードディスクは、故障すると大きな事態に発展することもあるのです。
そのような事態に備えるには、データのバックアップを取っておくことが重要になります。今回は、パソコンのハードディスクの故障について詳しく見ていきましょう。
パソコンのハードディスクの役割
パソコンのデータを保存しておく部品であり、wordやexcelといったソフトと、作成したデータなどを格納する役割をもちます。
ハードディスクの容量が大きいほど膨大なデータを保存することが可能です。もしパソコンハードディスクに故障がみられると、すべてのデータが失われてしまうおそれがあります。
パソコンのハードディスクは故障がしやすい?
パソコンのハードディスクは、故障しやすいといわれています。耐久性に不安があり、少しぶつかるだけで傷になってしまうかもしれないのです。
小さなキズだけでもデータの破損につながることがあり、致命的なトラブルに発展する心配があります。精密機械であるハードディスクは、主に衝撃と熱に対して弱いです。
落下はもちろんのこと、高温の環境下で使用していると熱で材料が変質してしまい故障の原因となりかねません。
パソコンのハードディスクは故障がしやすい?
パソコンのハードディスクが故障する前にバックアップを
万が一に備え、データは常にバックアップを取っておくことをおすすめします。パソコンのハードディスクが故障したときには、データが無事である保証はありません。トラブルに備えておけば、全てのファイルが破損してしまってもデータを復元することが可能です。
パソコンのデータのバックアップを取るときは、なるべく二重、ないし三重にしておきましょう。それぞれ違う場所で保護することで、より安全性能を上げることができます。データの保存手段は複数ありますので、効果的な手段を選択することが大切です。
外付けハードディスク
大量のデータを保存することが可能です。そのためパソコンのデータをまるごと避難しておきたいという場合に最適な手段となります。接続も比較的簡単で難しい操作が必要ありません。商品によって性能が異なりますので、自分の目的に沿ったものを選びましょう。
ポータブルハードディスクドライブ
電源不要で使用することができるタイプであり、外出先でデータのバックアップを取りたいという場合に適しています。持ち運びしやすい点と衝撃に強いという利便性を兼ね備え、実用的なハードディスクです。
USBメモリー
Wordなどで作成した最小限のデータを持ち運ぶときに役立ちます。重要なデータだけを保存しておきたいという場合に適した手段となり、持ち運びも比較的簡単です。
パソコンのハードディスクが故障する前にバックアップを
パソコンのハードディスクが故障する前兆について
パソコンのハードディスクが故障する前には、様々な前兆が見られるはずです。必ずしもハードディスクが原因とは限りませんが、以下のような症状が出たときは疑いをもつ必要があります。
・起動に失敗する
・ファイルの保存ができなくなる
・スリープモードからの復帰ができない
・フリーズの頻度が多くなる
これらの症状は初期症状であり、早急に対応すれば修理で改善する可能性があります。しかし深く進行すると、電源が急に落ちる、異音がする、金属音を発するなどの症状がでてくるでしょう。
その場合は、修理ではどうにもならない状態になっているかもしれませんので、交換など適切な対処をしてもらうようにしましょう。
パソコンのハードディスクの寿命について
パソコンのハードディスクが故障するのは、扱い方の問題もありますが、経年劣化による寿命も原因のひとつです。
使用していくなかで古くなってしまうことは、どうしても避けられません。ハードディスクの寿命は、3~5年間が平均となっています。この数字はパソコンの使用頻度に応じて変動し、頻繁に使用している場合は寿命も早めです。
パソコンのハードディスクの寿命について
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パソコンのハードディスクの交換と買い替え。お得なのは?
使用中のパソコンハードディスクが故障したときは、パソコンごと買い替えるか、ハードディスクのみ交換するか、選択に悩むのではないでしょうか。
双方の費用やメリットを比較すると、買い替えの方がお得になる傾向があります。交換の方が費用を安く抑えることが可能です。しかし、交換後に他の部品も寿命が来るという事態は避けられず、総合的には買い替えよりも高額の費用がかかってしまうおそれがあります。
買い替えの方が費用は高くなりますが、高性能なパソコンへ買い替えることでスペックの向上や、その他の部品を一新することができるため、結果的にお得ではないでしょうか。
パソコンのハードディスクの交換と買い替え。お得なのは?
パソコンを処分する方法
買い替え、または故障により使えなくなったパソコンは、処分する必要があります。パソコンのハードディスクが故障したときにも処分する機会があるかもしれませんので、正しい処分方法を理解しておきましょう。
メーカーに回収してもらう
パソコンは資源有効利用促進法(パソコンリサイクル法)によってリサイクルが義務付けられているため、むやみに処分することはできません。そのためパソコンメーカーなどに回収を依頼しましょう。2003年10月以降に販売されたPCリサイクルマーク付きのパソコンであれば無料で回収する仕組みです。
ただし、データの消去までは行っていないため自分でしっかり消しておくことが重要です。
自治体や家電量販店に回収してもらう
公共施設に設置されている回収BOXを活用して、パソコンを処分するという方法もあります。これは小型家電リサイクル法による回収で、これに協力する家電量販店が無料で回収を実施している場合もあります。ただ自治体によっては回収を実施していない場合、大きさに制限がある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
データの消去を行ってもらうことも可能ですが、回収BOX投函後に盗難に遭う可能性もあるため、なるべく自分で消去しておくのがいいでしょう。
パソコンを処分する方法
まとめ
パソコンの膨大なデータを保存しておくハードディスクは、倉庫のような役割をはたす部分です。破損すると全てのデータが失われてしまうおそれがあるため、しっかりバックアップはとっておくほうがいいでしょう。
寿命などで買い替えをする必要があるときは、適切な方法でパソコンを処分しなければなりません。もし処分方法やハードディスクのトラブルにお困りのようなら、パソコン修理のプロに相談するのが効果的ではないでしょうか。