気づいた人もいるかもしれませんが、最近のChromeのアップデートには、ChromeとGoogleアカウントの同期する方法(もっと正確に言えば同期しない方法)が変わったことも含まれています。
今までは、Gmailからサインアウトしても、Chromeからサインアウトされることはありませんでした。
しかし、今回のアップデートで、Gmailからサインアウトすると、Chromeからもサインアウトするようになりました。つまり、Chromeに保存してあるブックマークやパスワードも使えなくなってしまうのです。
正直言って、少し変な変更だと思います。これまで、ユーザーはGmailからサインアウトしても、Chromeにはサインインしたままで、同期もしていました。Chromeのバージョン69のアップデート以降、この動作をバグとして報告するユーザーがではじめたほどです。
「Ghacks」でMartin Brinkmannが説明しているように、残念ながら「Gmailからサインアウトすると、ChromeはGoogleアカウントからもサインアウトし同期しなくなる」という変更は、Googleが意図的にやったものだと認めています。
この変更ですべての人が喜ぶわけではありません。複数のGmailアカウントを行き来しながら使っているユーザーは困惑します。
さらに困惑させるのは、最近のChromeのアップデートはGoogleが意図的にやったものだと主張しているにも関わらず、すべてのデバイスでChromeがこのように動作しているわけではないということです。
そこで、この問題を回避するために知っておくべきことを紹介していきましょう。
このおかしな変更に気づいて、元に戻したいという人には朗報です……が、悪いニュースもあります。
今のところ、この変更のせいで問題がある場合は、無効にすることができます。悪いニュースとしては、元に戻せたところで一時的な応急処置に過ぎず、Googleはいつでも取り消すことができるということです。今のところは大丈夫ですが。
もちろん、Googleが新しくアップデートした機能に対する否定的な意見を受けて、取り消す可能性もあります。密かにそうなることを願います。
いずれにしても、取り急ぎこの煩わしいサインアウトの機能を無効にしましょう。
以下のやり方は、デスクトップ版のChromeのすべてのバージョン、ChromeOS、Androidデバイスで有効です。
Chromeで新しいウィンドウを開き、以下のリンクをアドレスバーに入力、もしくはコピー&ペーストします。
chrome://flags/#account-consistency
Image: Lifehacker US
すると、新規ページでドロップダウンのメニューがある項目の一覧が開きます。そして自動的にページの真ん中あたり「Identity consistency between browser and cookie jar」のところまでジャンプします。この項目のメニューボックスは「default」になっているはずです。
サインイン/アウトの同期を無効にするには、ドロップダウンメニューで「disabled」を選びます。あとは、Chromeを再起動するだけです。これはChromeが完全に再起動された後で有効になるので、すべてのブラウザウィンドウを確実に閉じましょう。
これで、Chromeは以前と同じように動作するはずです。
上記のアドレスが無効だったり、該当の項目を見つけられない場合は、Chromeがすでにこの機能を削除した可能性があります。
Googleが自動サインイン/アウトの機能を元に戻したということなのでいいことです。もしくは、自動的に同期しない機能を修正できない状態になってしまったという可能性もあります。