Appleは4日、CPUとGPUを最新世代に刷新した「27インチiMac」を発売した。
CPUは第10世代Coreプロセッサとなり、6コアと8コアに加え、10コアが選択肢に追加された。Turbo Boost時の最大クロックは5GHzで、前世代モデルと比べ、クリエイティブ系アプリケーションは25~65%高速化する。加えて、メモリ負荷が高いアプリケーションの利用を想定し、メモリ容量も従来の2倍となる128GBが選択可能となった。
GPUにはRDNAアーキテクチャのRadeon Pro 5000シリーズを採用し、初となる16GBのビデオメモリが選択可能となり、Radeo Pro Vega 48グラフィックス搭載の旧モデルと比較して30~55%高速化した。なお、選択可能なGPUの仕様は以下のとおり。
SKU |
CU数 |
SP数 |
FP32演算性能 |
GDDR6メモリ容量 |
---|---|---|---|---|
Radeon Pro 5700 XT |
40 |
2,560 |
7.6TFLOPS |
16GB |
Radeon Pro 5700 |
36 |
2,304 |
6.2TFLOPS |
8GB |
Radeon Pro 5500 XT |
24 |
1,536 |
5.3TFLOPS |
8GB |
Radeon Pro 5300 |
20 |
1,280 |
4.2TFLOPS |
4GB |
全モデルSSDが標準搭載され、最大3.4GB/sの転送速度を実現。容量も最大で8TBとなった。独自設計のApple T2セキュリティチップを搭載し、起動プロセスの保護とファイルの不正な改ざんを防げるとしている。
ディスプレイは従来と同じ5,120×2,880ドット表示対応のRetina 5Kだが、新たにPro Display XDRでも採用されているNano-textureガラスをオプションで選択可能になった。これにより鮮明な画質とコントラストを保ちながら反射率を最小限に抑え、映り込みを減らせるとしている。
最小構成は、6コアの第10世代Core i5(3.1~4.5GHz)、メモリ8GB、256GB SSD、Radeon Pro 5300(4GB GDDR6)を備え、税別価格は194,800円。
インターフェイスはThunderbolt 3×2、USB×4、Gigabit Ethernet(オプションで10GbE対応)、SDXCカードスロット、1080p対応FaceTime HDカメラ、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、音声入出力などを備える。
本体サイズは650×203×516mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.92kg。