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10周年を迎えたGoogle Chromeが見た目から新しくなったバージョン69安定版をリリース

Google Chromeは2008年9月2日に登場したブラウザで、リリース翌日にいきなり1%以上のシェアを獲得したり、リリースから1週間で約200万人がダウンロードするなど当初から勢いのあるブラウザでしたが、10年たった2018年夏の段階では約60%のシェアを握っており、非常に多くの人に使用されるブラウザとなりました。10周年となるGoogle Chrome 69では「スクロールスナップ」や「Web Locks API」などの新機能のほか、iPhone Xなどに見られる画面の出っ張りであるノッチに関する機能などが追加されています。

まず大きく変わったのは見た目です。バージョン68までは裾が広がっている山型だったタブの形がほぼ四角形になっています。さらに、HTTPSで接続した場合に表示されていた「保護された通信」が消え、鍵マークのみになっています。

「保護された通信」については以下の記事を読むとよく分かります。

GoogleがChromeから将来的にHTTPS接続時の「保護された通信」という表示を排除する方針を発表 - GIGAZINE

・パスワードマネージャー

Chromeに組み込まれているパスワードマネージャーが強力になり、ブラウザに同じアカウントでログインしていればPCとスマートフォンで同期されるようになりました。

・アドレスバー

「東京 天気」などで検索することで天気情報やスポーツの結果などの情報を得られていたのですが、検索せずともアドレスバーに直接結果が表示されるようになりました。

また、アドレスバーから直接Googleドライブの中のファイルが検索できるようになりました。

・開きすぎ防止

3つのウィンドウで24タブ以上開いている場合に既に開かれているWebサイトを検索しようとした時、既にそのページを開いているタブへ移動するようになりました。

・スクロールスナップ

写真ギャラリーなどのページにみられる、画面の一部がスクロールするようなレイアウトの場合にスクロールを止められる位置を指定できるようになりました。

親コンテナのスタイルに「scroll-snap-type: x mandatory」と設定し、子の画像に「scroll-snap-align: center」を設定すると画像の真ん中でスクロールが止まるようになります。この動作はChrome 69にアップデートしてからデモサイトへ行けば確認できます。

・ノッチ対応

ノッチのあるスマートフォンでページを表示する時に、ノッチいっぱいまで表示するのか、それともマージンを取ってコンテンツが全て表示されるようにするのかを選択できるようになりました。

・Lockシステム

共有リソースの使用を調整するためのWeb Locks APIが登場しました。Lockが保持されている間、同じオリジンのスクリプトは同名のLockを取得できません。代わりにキューに入れられ、ロックが開放された際にキューに入った順にロックが渡っていきます。同じWebアプリケーションが複数のタブで実行されている場合などでの使用が考えられています。

・円形グラデーション

円形のグラデーションをCSSで設定できるようになりました。

・JavaScript関連

Elementに特定の属性を付けたり消したりできる「toggleAttribute()」が追加されました。以下の画像の場合だと、inputにreadonlyが設定されている場合はreadonlyを削除し、されていなければ追加するという動作を行います。

配列の深さを浅くする「flat()」がArray.prototypeに追加されました。引数を空にして実行すると1段階浅くします。

引数にInfinityを設定すると完全に平らな配列になります。

また、Array.prototype.mapの返り値をフラットにした「flatMap」も追加されています。

グラフィックの処理が重すぎてブラウザの応答性を悪くしてしまうという状況を避けるために新たに「OffscreenCanvas」が登場しました。OffscreenCanvasは別スレッドで実行されるためmainスレッドを阻害しません。

このほか、Chrome 69では40件のセキュリティバグフィックスも行われています。

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