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【使える豆知識】安物腕時計を簡単に「スマートウォッチ」にする方法

近年、時計はただ時間を確かめるためのモノではなくなりつつある。iPhoneユーザーの多い日本では、アップルウォッチがその象徴ではないだろうか。通話ができたりカメラの遠隔シャッターを押せたり、活動量や睡眠時間まで把握することができる便利な代物だ。

その便利な機能だけを欲しいと考える人もいるかもしれない。たとえば、愛用のアナログ時計に、スマートウォッチの機能だけを搭載したい。チープカシオをスマートウォッチ化できないものか? そう考えた私(佐藤)は、ある便利なアイテムがあることを知った。ソニーの「wena wrist」は、なんと時計のバンド部分をスマートウォッチ化してしまえるのである。

・チープカシオをハイテク化

もともと私は初代アップルウォッチを使っていたのだが、壊れたのを機にドン・キホーテの格安スマートウォッチを購入した。

しかし、時計のディスプレイが気に入らなかったのと、連携するアプリの精度が怪しく、使うのをやめてしまった。「時計は時間さえわかればいい!」と開き直って、1010円のチープカシオと、アメ横で購入した同じくカシオのデータバンクを使っていた。

しかし、1日の歩数と消費カロリーは知りたい。チープカシオでこれらを知ることはできない。何とかならないかな? と思って調べていたところ、wena wrist を知るに至った。これはスマートウォッチの機能をバンド部分に搭載した製品。そんなことが可能なのか? 実物を見てみたいと思い、メーカーに問い合わせて特別にサンプルを貸してもらった。

・バンドに機能を搭載

使用感を試したのは、「wena wrist active」。GPSと心拍センターを搭載したシリコンラバーバンドタイプのものである。

ただのバンドかと思いきや、手首の内側部分にディスプレイを備えている。ここで通知や充電残量、心拍数や歩数を確かめることができる。

・バンド幅に注意

これをチープカシオに取り付けるには、カシオのバンドを外してエンドピースを取り付けなくてはならない。

製品に付属しているばね棒はずしを使ってバンドをはずし、エンドピースを取り付ける。ちなみにエンドピースは時計の種類に合わせて、18mm・20mm・22mmの3種類あるので、使用を考えている人はあらかじめ自分の時計のヘッド部分のバンド幅を確認しておこう。

エンドピースを取り付けたら、バンドにヘッドを装着するだけだ。これでチープカシオはスマートウォッチに変貌を遂げた。

・アプリ連携で活動量を計測

これでも心拍数の計測や歩数の確認は可能なのだが、ログが残らないので、スマホにBlueTooth接続し、専用アプリと連携を行う。

アプリと同期すると歩数と共に消費カロリーや心拍数、移動距離や睡眠時間などの計測も可能となる。1010円のチープカシオでこんなことができるなんて!

さらに、電子マネーサービスや楽天Edyを設定すると、おサイフ機能まで使えるようになってしまう。馴染みの腕時計を買い替えるのが気が引ける人には、まさに打ってつけの優れモノだ。

・問題は価格……

だが少し気になるのは、同期に多少時間がかかること。また、wena wrist activeの価格は2万9880円(税別)。チープカシオとは明らかに釣り合わない。それならいっそ、時計を買い替えた方が良いのでは? と思えてしまう。もっと手頃な価格のモデルが出て欲しい……。

いずれにしても、バンドにスマートウォッチの機能を搭載する発想は面白い。古いアナログ時計に、ハイテク機能を持たせることも十分可能だ。遊び心をもって使うのもアリかもしれないぞ。

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