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iPadやAndroid、Fireタブレットで電子書籍のページめくりをリモートで行なえる「サンワサプライ 400-MABT188」を試す

サンワサプライ「400-MABT188」は、手に持って空中で使えるBluetooth接続のマウスデバイスだ。前回紹介したSatechiのBluetoothリモコンと同様に、iOSデバイスで電子書籍のページめくりが行なえる製品だ。
 最近新たに登場したこのデバイス、本体上部のタッチパッドを使ってポインタの操作にも対応していることから、Apple BooksやKindle以外の電子書籍アプリでもページめくりが行なえる。さらにiOSデバイスだけでなくAndroid、Fireタブレットでも利用できるスグレモノだ。実機を購入したので、レビューをお届けする。
「Apple Books」、「Kindle」は左右ボタンでページめくりが行なえる
 本製品は前回紹介したSatechiの製品と同様、片手で握れるバー状のボディが特徴で、メディアのコントロールや音量調整など、複数のキーを搭載している。バッテリー駆動で、充電はUSBケーブルで行なう。
 iPhone/iPadでの利用にあたっては、本体底面の電源ボタンをオンにしたあと、隣にあるペアリングボタンを用いてiPhone/iPadとのペアリングを行なうだけ。「Apple Books」もしくは「Kindle」であれば、あとは左右ボタンを押すだけで、ページが前後へとめくられる。
 この時、タッチパッド下のLEDが赤色に点灯するよう、左下のメディアキー切替ボタンを押してやる必要があるが、それ以外は電子書籍アプリ側で何らかのオプションを有効にしたり、またiOS側でアクセシビリティ機能を有効にするなどの設定はまったく不要だ。また操作のレスポンスも良好で、ストレスフリーだ。
タッチパッドで実質すべての電子書籍アプリがページめくりに対応
 これだけならば、前回のSatechiの製品と何ら違いはないのだが、本製品の最大の特徴は、本体の上部に搭載したタッチパッドを用い、マウスのポインタ移動も行なえることだ。この機能を使えば事実上、タッチで操作するすべての電子書籍アプリが、ページめくりを行なえることになる。
 操作方法は以下の通り。まずタッチパッド直下にあるモード切替ボタンを押してiPhone/iPadの画面上にポインタを出現させたのち、本体上部のタッチパッドを使って、ポインタをページをめくるためのエリア、つまり右綴じの本であれば画面の左端付近へと移動させる。
 この状態でタッチパッドを押し込めば、画面左端がタップされたと判定され、ページがめくられる。なおタッチパッドを繰り返し押し込んでいるうちにポインタの位置がじりじりとずれていくのを防ぐために、ページをめくる前にモード切替ボタンを押してポインタ位置を固定してやったほうがよい。
 なおページを戻る場合は、ポインタを画面右端へと移動させたのち、同様にタッチパッドを押し込めばよい。「ページをめくる」「ページを戻る」両方に専用ボタンが用意されている製品より手間はかかるが、実際の読書時にそう頻繁に前のページに戻る機会はないはずなので、あまり問題にならないだろう。
 このように2通りのページめくり方法に対応することから、iPhone/iPadで利用できる電子書籍アプリは事実上すべて、本製品によるページめくりが可能だと考えられる。前回のSatechi製品が実質的にApple BooksとKindle限定だったことを考えると、汎用性の高さは魅力だ。
さらにはAndroidおよびFireタブレットでも利用可能
 ここまでiPhone/iPadでの利用を前提に紹介してきたが、本製品はiPhone/iPad専用ではなく、Androidにも対応している。Androidは多くの電子書籍アプリが音量ボタンによるページめくり機能を備えているため、本製品の音量ボタンを使うことで、ページめくりが簡単に行なえてしまう。
 さらにAmazonのタブレット「Fire」でも、同様にページめくりが行なえる。コスパの高さで知られるFireなら、ベッド枕元に設置したタブレットアームに固定し「ごろ寝読書専用マシン」にするのもよいだろう。怠惰な読書ライフを追求するにあたって、本製品は欠かせないパートナーとなるはずだ。
 今夏に発売されたばかりのこの製品、今回筆者が購入した個体は、アルミ製のグリップがきちんと接着されておらずにスポッと抜けたりと、品質管理はやや甘いところも見られるが、前回のSatechiの製品以前はもっとチープな選択肢しかなかったことを考えると、十分にありだろう。実売価格も4,980円とお手頃だ。
 なお補足だが、本製品を電子書籍のページめくり以外の用途で使う場合、マウス機能が右クリックをサポートしていない点に気をつけたい。本製品はWindowsでも利用できるが、マウスの代替として使う場合、この点がネックになることが多い。電子書籍以外の用途でも使う前提で購入を考えているのであれば、注意したほうがよいだろう。
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