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上位クラスのCPU採用で薄型ノートの常識を打ち破る!レノボ「ThinkPad X1 Nano Gen 2」

 レノボ・ジャパンのThinkPadと言えば人気ビジネスノートPCとして知られる。外資系企業ではあるが、開発拠点として現在は横浜のみなとみらいに移転した大和研究所のほか、米沢で製造される米沢生産モデルなど、ThinkPadに限れば日本との結びつきも強い。
 今回紹介するのは「ThinkPad X1 Nano Gen 2」だ。ThinkPadシリーズの中でもプレミアムモバイルに分類される「ThinkPad X1」。その中でも16:10アスペクト比の13型ディスプレイパネルを採用するモデルだ。シリーズ最小でもコンパクトすぎるほどではない。ちょうどよいサイズ感が特徴と言えるだろう。
モビリティ重視ながらディスプレイの見やすさも抜かりなし
 まずは本体サイズを紹介するので大きさをイメージしていただきたい。ThinkPad X1 Nano Gen 2は約293.2×208.0×14.4mm(幅×奥行き×高さ)。30cmを切る幅なので小さめのカフェテーブルでも余裕で置けて、14型モバイルノートPCではキツい小さめのカバンにも収めやすい。奥行きも208.0mmというのは、14型のThinkPad X1 Carbon(222.5mm)よりも短いので、この点でも多くのカバンとの相性がよい。
 なお、上記のサイズはタッチ非対応モデルのもので、タッチ対応モデルでは約293.2×208.1×14.8mm(同)となる。非対応パネルの方が0.4mm薄い。いずれにせよ15mmを切っており、スリムな製品だ。
 このように専有面積が小さいThinkPad X1 Nano Gen 2だが、実際に触れてみると窮屈感を感じない。理由の1つはアスペクト比にある。ThinkPad X1 Nano Gen 2の表示領域は実寸で280×177mmほど。一方、14型のThinkPad X1 Carbon(2017)の表示領域は実寸で310×175mmほど。幅は確かに詰まっているが縦はほぼ同じだ。
 もう1つの要因は解像度とスケーリングにあるようだ。ThinkPad X1 Nano Gen 2の解像度は2,160×1,350ドット。フルHDと比べて高解像度なので、100%表示にするとかなり文字が小さくなるため、読める読めないのギリギリのラインだ。デフォルトのスケーリングは150%。さすがに150%では拡大しすぎな印象もあるので、視力などに応じて調整するとよい。
 スケーリングの副次的メリットとして、テキストなどの輪郭がシャープになることが挙げられる。エッジがシャープになることで小さなテキストでも判読しやすく、目の疲れも抑えられる。テキストのサイズを大きくするために大画面、低解像度パネルを選ぶという人もいるが、高解像度パネルでスケーリングを使えば、小さな画面でも同様の使用感を得ることができるのだ。
 ThinkPad X1 Nano Gen 2のCPUは最新の第12世代インテルCoreプロセッサーを採用している。しかもスリムモバイルでは一般的に消費電力の低い「U」モデルを用いることがほとんどだが、ThinkPad X1 Nano Gen 2では1つ上の「P」モデルを採用しているのがポイントだ。
 ベースパワーで見ればUモデルは9Wで、Pモデルは28W。そして、UモデルではCore i7でもP-cores 2基、E-cores 8基だが、PモデルではP-cores 4基、E-cores 8基と、より多くのコアを搭載している。PモデルのCPUによって、高いマルチスレッド性能を得られることになる。
 試用機に搭載されていたのは第12世代インテルCore i5-1250Pだ。ThinkPad X1 Nano Gen 2は直販サイトで購入する際、カスタマイズが可能で、ほかにも第12世代インテルCore i5-1240P、第12世代インテルCore i7-1260P、第12世代インテルCore i7-1270P、第12世代インテルCore i7-1280Pが選べる。
 CPU選びでポイントにしたいのは、インテルvProテクノロジーに対応するかどうかだ。よりセキュアなインテルvProテクノロジーに対応するのは第12世代インテルCore i5-1250Pおよび第12世代インテルCore i7-1270P、第12世代インテルCore i7-1280Pの3つ。残り2つのCPUは非対応なので注意したい。

 インテルvProテクノロジー対応の構成では、例えば社内にある電源を落とした状態のThinkPad X1 Nano Gen 2に対し、遠隔から電源をオンにし起動させ、リモート操作を行なうことができる。また、管理者がこれを利用すればUEFIの設定やWindows Updateの管理といったこともリモートで行なうことができる。
 在宅ワークやハイブリッドワークが重要となる現在、インテルvProプラットフォーム準拠PCは、使う場所を問わず、ユーザー、管理者のどちらにとってもメリットがあり、セキュアに行なえるのが特徴だ。
 第12世代インテルCore i5-1250PはP-cores 4基、E-cores 8基、合計すると12コア16スレッドに対応するプロセッサーだ。ターボブースト時の最大クロックは4.4GHz。コア数は同じでもCore i7と比べると若干最大クロックが抑えられているのがCore i5だ。
 メモリはLPDDR5-6400を採用しており、試用機では容量16GBを搭載していた。カスタマイズでは32GBのオプションも用意されている。標準の16GBあれば、モバイルでの一般的な用途なら十分。さらに将来的な余裕が欲しい、写真補正や映像編集なども行ないたいという人は32GBを検討してみるのもよいだろう。
 ストレージはNVMe対応SSDで、試用機ではPCI Express 4.0 x4接続で容量256GBのSSDを搭載していた。カスタマイズでは512GB、1TBといった容量バリエーションが用意されている。

試用機ではPCI Express 4.0 x4接続で容量256GBのSSDを搭載
 試用機のOSはWindows 11 Pro。カスタマイズではWindows 10/11 ProおよびWindows 11 Homeが用意されている。Windows 10 Proは11 Proのダウングレード権行使によるもの。当然だが、ハードウェア的にWindows 11へのアップグレードに対応しており、会社の都合でWindows 10 Proを選んだとしても、社内システムの更新状況に合わせてWindows 11 Proにアップグレードするといったシナリオが描ける。
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